出前館早押しが廃止されない理由
先日、免許の更新へ行った時近年加わった罰則を知りました。

  • ひき逃げの犯罪化
  • 煽り運転の犯罪化
  • 運転中のスマホ保持の厳罰化
  • スマホ、タブレット操作中事故の犯罪化

厳罰化と犯罪化と分けて書きましたが犯罪化に関しては 必ず刑事事件となり、最大禁固20年と、通常の殺人罪と同格の犯罪扱いとなりました。

しかし残念ながら出前館の配達員は必ず運転中のスマホ操作を行っています。

出前館だけ危険運転!?ウーバーイーツ は?

出前館運転中のスマホ操作

Uber eatsも同じじゃないの?と思われるかも知れませんが、Uber eatsを始めとする他のデリバリーは車両を止めて操作する事が可能です。

出前館だけが運転中操作せざるを得ない状況です。その原因が早押し制なのです。出前館は注文を取り合うシステムの為、運転中だろうと何だろうと車両を停めて操作するようないとまはなく、1秒でも早く注文確定させなければなりません。

出前館では配達先への到着2−3分前に次の注文の告知がきます。ウーバーイーツ も同様ですが、出前館の場合早押し制のため、いち早く注文を受注する必要があります。そのため

  1. 地図アプリを閉じる
  2. 出前館アプリを開く
  3. 注文が来ているというボタンを押す
  4. 受注ボタンをフリック

これらの作業を他の配達員よりも早く行わなければ次の配達の受注が出来ず報酬が入りません。

そのため運転中にこれらの作業を行わなければならないです。

もし、この作業中に事故を起こせば刑事事件となり前科が付きます。もし、人をはねて死亡させてしまったら最大20年の禁固刑が待っています。

出前館社長が逮捕される可能性も!?
危険運転を誘発するシステムを運用する出前館の罪は?

出前館社長逮捕も

飲酒運転は、同乗者・飲ませた人・お店も同罪として罪を問われます。それは関係性から飲酒運転は犯罪と知りながら、運転を許容したという事実が明らかだからです。同乗者や飲ませたお店・人も罰せられるという法律は、「犯罪の幇助・教唆」という罪の延長上にあるものと考えてください。

出前館のシステムに関しては「危険運転をしなければ注文が取れない・仕事にならない」事が前提となっています。早押しという運転中に切迫する心理状況を作り出し、複雑な作業をしなければ注文が取れないという状況を知りながら改善しない。雇用関係ではないとしても、仕事を与える側と受ける側の上下関係により配達員はシステムを拒否する事が出来ない状況です。これは幇助ではなく立派な「危険運転の教唆」にあたるシステムです。

危険運転が刑事事件に発展する以上、危険運転自体が犯罪となりこのシステムは犯罪の教唆に該当するものです。

ちなみにウーバーイーツ やその他デリバリーに関しては危険運転の教唆には当たりません。なぜならシステム上、停車して安全を確保した上で注文を受注できる十分な時間を設けたシステムになっていますから。運転中操作するか否かの判断は、個人に委ねられています。運転中に操作する事が前提となっているのは早押し制の出前館だけです。

出前館社長が逮捕される可能性

現在早押しでなくても取れる状況は作り、出前館は早押し制の撤廃したとアナウンスしています。実は内部的には無くなったのかもしれませんが、原則として早押しというシステムが組み込まれている以上配達員は、運転中に操作するという状況は変わりません。

もし配達員が事故を起こし有能な弁護士が付けば、このシステムを争点として減刑を求め、さきほどの「犯罪の教唆」として刑事告訴・ならびに民事の賠償責任を求める事でしょう。弁護士だって多くの賠償金を取れるところから取って利益にしますから。

そのため早押しというシステムがある以上
出前館社長が逮捕される可能性は十分あり得ると思われます。

出前館が危険運転教唆となるシステムを運用し続ける理由は?

危険運転の教唆にもあたる出前館のシステムは危険と知りながらなぜ運用し続けるのでしょう?この点について考察してみました。

旧出前館アプリのシステム・運用方法を流用しているため

8月より受注システムが大きく刷新されウーバーイーツ のシステムを流用したようなインターフェースとなりましたが、根幹は変わっていないだろうというのがひとつの推論です。

それはウーバーイーツ が全てAIによって配車を決定しているのに対し、出前館は人が介在しているという点です。後の項目で詳しく話しますが、配車を決定する立場の人に既得損益が発生するため、完全AI化が難しいという点です。

完全AI化すれば人件費も浮くし利益も上がるのですが、それをあえてやらない理由として人を使わない事がデメリットとなる可能性が考えられます。

そのため旧システムからの脱却ができず完全 AIによる自動配車ができない事が挙げられます。

配達員過剰で少ない注文量をごまかし配達員を繫ぎ止めるため

出前館はウーバーイーツ 以前から存在する老舗です。個人に業務委託を開始したのはウーバーイーツ が日本に進出してからの事で、開業当初は朝日新聞の販売所に業務委託をして配達していました。その後フランチャイズでピザなどのデリバリー事業を営む法人などからも配達員を確保しており、開業当初から配達はアウトソーシングしてきた会社です。

つまり元々法人配達員が存在しており、ウーバーイーツ の台頭によって、店からもらう金額を固定制からパーセンテージに変更し、個人への業務委託も始めました。そのため個人委託の増加で配達員が余剰となり、遂に法人営業の方から切り始めました。それが拠点が激減した理由です。

個人委託を残し、法人営業を切った理由としては固定費を払う必要があったためと推測できます。

配達員は注文がなければ他のデリバリーで配達を始めるか、稼げないと見切って他の仕事を始めるかの二択です。早押しを継続する事で、いつ来るかわからないという状況を作り、釣り注文を見せて注文が取れなくても「次は取れるかもしれない」という状況を作り継続させる為に早押しをしている可能性です。

注文の取れないオファーは実は絶対に取れない釣り注文だとしたら、早押し制は内部的にはなくなったと言えるのかもしれませんが、配達員に運転中の操作を強要している事を考えたら悪質ですね。

法人に優先的に流している事を隠す為

先述でも書いた通り、出前館には個人配達員の他にすでに法人配達が存在します。個人配達員が拠点と呼んでいた場所も実は個人配達員同様に、出前館から業務委託された存在です。

もし、個人委託と同じ条件でクレーム処理、個人ドライバーの追跡、清算などの教務を行なっていたら法人としてのメリットは何もありません。ニュースにもあったように、法人は個人ドライバー同様の配達料金にまで引き下げられています。

これではデメリットしかありません。その為法人に対し優先的に注文を回していると考えられます。配車の権限も法人がコントロールしていると推測できます。その根拠は距離制の導入にあります。距離制が導入されてからは、長距離ばかりの注文だったものが、短距離ばかりになった点です。

長距離配送にメリットが出た途端に今まで配車されなかった1km未満の配車ばかりになったという点でからもメリットを享受する存在が、配車を決定していると推測できます。

ブーストが高い地域にいるのに、ブーストがない地域に飛ばされるというのも出前館あるあるですが、これらも法人がコントロールしている根拠につながります。

つまり、稼ぎの良い注文は法人が奪う事ができるシステムをごまかすために早押しという制度が残っている事にしているのではないでしょうか?

注文を選ばせないため

出前館では一度受けた注文のキャンセルは原則禁止です。間違って受注しようが、パンクしようが、時間内に配達できなかろうが、個人の責任として配達し切らなければなりません。

先述のとおり法人が有益な案件を独占しているとしたら、必然的に条件の悪い配達ばかりが残ります。そのため個人ドライバーに注文を選り好みさせない為、早押し制度を導入し運用し続けるのではないでしょうか?

早押し制度の危険性はメディアじゃ絶対取り上げられない!
SNSでの拡散をお願いします

出前館の悪評がメディアで流布しない理由

出前館は朝日新聞が配達で業務委託し、15億円を出資したという経緯があります。そしてLINEからの300億円の出資。LINEはヤフーとも繋がっており、ネットとテレビ・新聞の巨大メディアがバックボーンにあるため、ウーバーイーツ の悪評がメディアで報じられようとも、出前館の悪評は一切出てきません。

そのため危険運転教唆にもあたる早押しというシステムが問題視されませんでした。

フードデリバリーの未来のため、配達員の安全を

出前館が早押し制度を廃止しない理由を考察しましたが、これは出前館を貶める為ではなく、本当に早押し制度が危険な為、いち早くこのシステムを無くして安全な配達を行っていただく為です。

ネット・テレビ・新聞と巨大メディアが協賛している為、このような事実はメディアからルフする事はありません。そのためSNSを通じて拡散していただき、多くの人が知っていただければ警察などにも目が止まり、早押し制度を撤廃せざるを得なくなるでしょう。

デリバリーの配達員の危険運転が問題視され、逆に一般ドライバーがデリバリー配達員に敵意を持ち幅寄せや、あおり運転など悪意を持った危険運転をしてくるのが現状です。

全てにおいて危険な状況の中、ドライバーアプリが危険運転を助長・教唆するようでは今後フードデリバリーに未来はありません。

フードデリバリーは時間や場所に拘束されず働ける素晴らしいシステムです。やろうと思えば旅をしながらフードデリバリーで稼ぐなんて事も可能です。

働き方に自由を与えてくれたフードデリバリーが衰退しないためにも危険なシステムを刷新して安心・安全に配達できる環境を整えて欲しいのです。

この事実が拡散して、出前館が早押しという危険なシステムを廃止シテくれる事を願っています。

 

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